其は知るまじ 竹のこわねの妖しきを 竹のこわねの美しきを しのぶおと ひそむおと 葉ずれおとすらひめやかに 誰そ彼と 問うてこたへぬ闇のなか あな恐ろしき闇のなか 澄ませよ 聞こえしは 淵より深き愛しきこわね 囁けきは 久遠に馳せし愛しきこわね 戀しいとひめて告げぬ言の葉を 胸に刻む夜の幾つかは 竹のしじまに包みて云わぬ 戀しいと 戀しいと 寂し心の泣くこえを・・・ 其は知るまじ 竹のこわねの優しきを 竹のこわねの哀しきを |
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