荒涼と揺れる薄の原に
孤影悄然と立つ影は
恋しい人を待ちわびて
いつか空蝉の身は露ときえ
哀しい想いばかりの魂が
今も焦がれてあるのだと
織りし言の葉は風にのり
昔ひとはかく語り伝えるとや
むかしかたり -浅茅が宿-